炊飯

あけぼのパン 様

自然豊かで四季折々の景色が広がる奈良県葛城市。今回ご紹介させていただく「株式会社あけぼのパン」様は、学校給食の米飯の製造やパン、惣菜パン製造、菓子製造をされており、給食部門・市販部門・併設しているベーカリーショップを展開されております。今回は「株式会社あけぼのパン」様 代表取締役 芦高寧子様へインタビューを行いました。

大正15年創業。

―「株式会社あけぼのパン」様の歴史を教えてください。

創業は1926年(大正15年)で、「和菓子のあけぼの」としてスタートしました。当時はお餅の製造・販売を行なっており、昭和3年にパンの製造を開始しました。その後、昭和37年に3代目があけぼのパンとして学校給食へ参入し、昭和50年に学校給食米飯を製造しています。現在は、私が5代目として、徹底した衛生管理のもと、日々学校給食を製造しています。

子どもたちに安心・安全を届けるために。

株式会社あけぼのパン 会長の芦高 俊哉様と社長の芦高 寧子様

―長年、学校給食米飯を製造する中で大切にしていることは何でしょうか。

「子どもたちに安心・安全の給食をお届けする」ことを常に大事にしています。食は安心・安全が基本です。子どもたちにおいしいと思っていただけるよう、安心・安全を徹底的に管理するため、ISO22000とHACCP認証の両方の取得を行いました。両方を取得したのはこの業界ではとても少ないとのことで我が社の特徴でもあります。

導入後は作業効率が向上。

AIHOのガス式連続炊飯機「ライスフレンド」

―AIHOの炊飯ラインを導入したきっかけを教えてください。

以前の炊飯ラインが古くなったことや、作業効率を上げたいという点、さらに衛生管理を徹底したいとの想いからAIHOさんの連続炊飯機“ライスフレンド”を導入しました。私たちが学校給食の米飯製造を行う際、各市の要望で無洗米・奈良米・葛城市米の3種類をそれぞれ作るのですが、効率的かつ安定的に炊き上げるよう、「浸漬タンク」を2つ設けることで作業効率のアップを実現できました。上部は掃除ができるよう回遊性を持たせた設計にしていただきました。そして、炊き上がった後の品質管理のチェックなども徹底できるよう、細かな要望も叶えていただきました。実際に導入し、格段に作業効率が上がり安定的に学校給食米飯を作ることができています。

透明仕様の送米パイプ

透明仕様の送米パイプ

金属検出機

金属検出機

徹底的な衛生管理で“見える化”した清掃も私たちが大事にしているので、送米パイプはあえて透明にして、汚れなどが付着しても一目でわかるようにとお願いしました。取り外しも簡単で、常に掃除ができるような仕様にしていただき、使い勝手がとても良いです。

異物混入を防ぐ「金属検出機」や、一年を通じて安定的な炊飯を実現できる「温度調整機」を設置し、年中約30℃前後の安定的な水温が実現でき、一年を通じておいしい炊飯が炊けます。

“自分たちが食べておいしい”を軸にしたパン製造

―あけぼのパン様では、学校給食米飯のほか、学校給食のパンの製造なども行なっていますが、パンに対するこだわりを教えてください。

私たちは、学校給食のパンの製造の他、保育園や幼稚園、老人ホーム、移動販売のバーガーショップのバンズなど、ご要望にわせたオーダーメイドのパンの製造も行なっています。安心して味わえる、本来の素材を活かしたパン作りを心がけており、食品添加物である食品防腐剤・軟化剤・イーストフード・乳化剤を使用せず、「自分たちが食べておいしいもの」をコンセプトに、安心・安全・おいしいパンを作り続けています。各地域の特産品に合わせたパンも提案しており、葛城市の特産物の桑の葉を使ったパンやケーキを製造した実績もあります。

未来への子どもたちのために。

―今後の展望を教えてください。

2026年には創業100年を迎えます。食の安全・安心をこれからも次世代につないでいくために「防災」という視点でも考えていくために、新たな展開として、炊き立てのご飯の美味しさをそのままに詰め込んだアルファ化米を使用した商品展開も考えています。どんな時でも食は大切。未来への子どもたちの食の大切さを伝えていきたいです。

[取材日]2023年8月

■あとがき
明るく仲の良いご夫婦で営んでいる「あけぼのパン」様。今回取材に伺い、「自分たちが美味しいと思ったものを作ることがとても大事」と言っていただいた言葉が印象的でした。実際に新しい機械が導入された後は、以前とは使い方が違っていたりなど不安な点も多くあったそうですが、当社では現場の担当者が一緒になってレクチャーをしております。導入後のアフターメンテナンスも大切にしているので、トータルでお任せください。

株式会社あけぼのパン
〒639-2113 奈良県葛城市北花内500番地4