炊飯

【特別企画対談:前編】日本を飛び越えた「おにぎり」の魅力を−マリノ× AIHO

国内のみならず海外にも飲食事業を展開する株式会社マリノ様。「ごちそう焼きむすび おにまる」にて、AIHOの立体炊飯器シャリプロをご採用いただいています。
今回は特別企画対談として、イタリアンレストランを中心に国内外に店舗展開を行う、株式会社マリノ代表取締役社長 水野由太佳様と、おにまる事業本部部長 大曽根庸介様をお招きし、弊社代表取締役社長 宮﨑が「ごちそう焼きむすび おにまる」の事業やシャリプロ導入のきっかけ、今後の展望などについて対談しました。
後編 “日本のお米文化を未来へつなぐ−” はこちらよりご覧ください。

新しい業態への挑戦

㈱マリノ 代表取締役社長 水野由太佳様

㈱マリノ 代表取締役社長 水野由太佳様

㈱マリノ おにまる事業本部部長 大曽根庸介様

㈱マリノ おにまる事業本部部長 大曽根庸介様

― AIHO代表取締役社長 宮﨑(以下:宮﨑):イタリアンレストランを国内外で展開している株式会社マリノ様ですが、「ごちそう焼きおむすび おにまる」を立ち上げたきっかけを教えてください。

水野様:新型コロナウイルスの影響で営業ができない時期があり、2020年冬からは緊急事態宣言が繰り返し発令されました。当初はピザを中心に店頭販売や冷凍販売を試みていましたが、長期化するにつれて「このままでは厳しい、何か新しい挑戦が必要だ」と感じるようになりました。さらに、イタリアから直輸入していたチーズや小麦の価格も高騰し、現状を打破する道を探していました。
そんな中、おにぎりに注目する機会があり、お米という日本人にとって身近な食材を軸にすれば、自分たちらしい新しい業態が作れるのではないかと考え、「おにぎり」をキーワードにプロジェクトを進めることを決意しました。

― 宮﨑:実際に進行していく中で、どのような想いがあったのでしょうか。

水野様:決意したものの、私たちは長年イタリアンを手がけてきたため、和食は未知のジャンルでした。そこで北海道から九州まで全国の店を巡り、リサーチを重ねました。約10ヶ月の試行錯誤を経て改めて気づいたのは、「お客様を喜ばせたい」、「ライブ感あるエンターテイメントを届けたい」という自分たちの原点でした。
その想いを形にするため、ただのおにぎり屋ではなく、店内で炊いたご飯を使った、食べ応えのあるおにぎり屋「ごちそう焼きむすび おにまる」の1号店を2022年6月に愛知県長久手市にオープンしました。

大粒のお米でも芯までしっかり炊き上げる

水野様:当初はかまど炊飯器の導入を検討しており、1号店に設置しました。ただ、オープンしてみると予想以上に忙しく、ご飯がまったく追いつかない状態でした。すぐに電気屋に走り、炊飯器を3〜4台買い足しても足りず、「うれしい悲鳴」ではありましたが、「このままではお客様に迷惑をかけてしまう」と強く感じました。この場所はもともとピザの販売をしていた経験があり、ある程度の売上は見込んでいましたが、まさか行列ができるほどになるとは思っておらず、そこで改めて炊飯体制を見直す必要が出てきました。
そんなとき、ご縁で知人からAIHOさんを紹介していただき、炊飯について学ぶ機会がありました。そして出会ったのが立体炊飯器シャリプロです。

大曽根様:私たちのおにぎりは通常よりも大粒のお米を使っています。AIHOさんの本社で試食したとき、その大粒のお米が芯までふっくら炊き上がり、しかも冷めても美味しいことに驚きました。家庭用の炊飯器とはまったく別物で、大粒米でも均一に仕上げてくれるパワーがありました。連続炊飯でも毎回同じ品質を保てる点は本当に心強いです。1号店から今まで「これ以外は考えられない」と思えるほど、当社のおにぎりと立体炊飯器シャリプロは相性が良いですね。品質の面からはガス式も良いなと思いましたが、設備やオペレーションなどを考慮して今回は電気式を採用しました。各店舗では、1日平均2,000個ほどのおにぎりを販売しているので、安定的にご飯が炊けるのは嬉しいですね。

― 宮﨑:先日愛知県のイオン岡崎店に伺った際、目の前にシャリプロが置かれており、とても嬉しく感じました。

大曽根様:AIHOさんのシャリプロをお店に設置することで、お客様に「炊きたてのおにぎりが食べられる」という期待感を持っていただけるので私たちも嬉しいです。
湯気が立ちのぼり、調理の瞬間をお客様に見ていただくことで、五感でも楽しむことができます。まさに「見せる炊飯器」として重要な役割を担っていると感じています。

ごちそう焼きむすび おにまる イオン岡崎店

ごちそう焼きむすび おにまる イオン岡崎店

立体炊飯器“シャリプロ”

立体炊飯器“シャリプロ”

― AIHOとの対応で印象に残っていることがあったら教えてください。

水野様:京都四条河原町店のオープン2日前、従来通りの炊飯ができず、AIHOさんに連絡をしたとき、すぐに原因解明などの対応にあたってくれたのがとても印象に残っています。その際に、地域差による水質の違いが原因だと知り、水分量や水質を細かく調整して改善してくれました。地域ごとに水質が異なるため課題は多いですが、迅速な対応に本当に救われました。「お米は生き物」だと改めて実感しました。

日本のお米の美味しさを世界に広める

― 宮﨑:今後の「ごちそう焼きむすび おにまる」のビジョンについてお聞かせください。

大曽根様:おにぎりをパン屋さんのように「日常に根付いた存在」にしたいです。日本人にとってお米は欠かせない食文化。パンを買って帰るのと同じように「今日は何のおにぎりを買って帰ろう」と思える日常を作りたいです。それが実現できれば、私の夢が一つ実現します。パン屋に負けない、日常使いできるブランドを築きたいです。

水野様:売上が伸びる中で、私たちの原点である「日本のお米の美味しさを世界に広めたい」という想いをより強く意識するようになりました。大須店では台湾など海外のお客様も多く、おにぎりを購入する姿を見て「海外でももっと広がる」と確信しました。京都出店でも同様に手ごたえを感じています。
世界的に健康志向が高まる中、お米はパン以上に注目される可能性を秘めています。アメリカやヨーロッパでもヘルシーな食材としての評価が高まっており、今こそ米文化を広めるチャンスだと思います。今後は日本全国、そして海外へ!目標は「世界ナンバーワンのおにぎりカンパニー」。日本の食文化を世界に届けていきたいです。

後編 “日本のお米文化を未来へつなぐ−” はこちらよりご覧ください。

[ 取材日] 2024年10月

■あとがき
「ごちそう焼きむすび おにまる」は、イタリアンの経験を活かしながら日本の伝統食であるお米を中心に、新しい食の楽しみを生み出す挑戦から生まれました。店内で炊き上げる大粒のお米は、立体炊飯器シャリプロによって芯までふっくらと仕上がり、冷めても美味しいという品質を実現しています。『おにぎりを通じて、お客様にライブ感ある体験と食の喜びを届けたい』という想いは、全国の店舗で日々形になっていることをインタビューから体感しました。株式会社マリノ様の「日常に根付く存在として、パンのように毎日選ばれるおにぎりを」という言葉も、とても印象的でした。日本の食文化を世界に発信し続ける「ごちそう焼きむすび おにまる」の挑戦を、これからも応援し続けます。

名 称:株式会社マリノ
〒465-0025 愛知県名古屋市名東区上社四丁目45番の1
1988年設立。イタリアンレストランを中心に国内外に店舗展開を行う。2002年におむすび事業「ごちそう焼きおむすび おにまる」をスタート。現在は愛知をはじめ、東京や京都、台湾・中国・香港・韓国に店舗を展開中。