炊飯
株式会社のぼる 様
相談役の上原信幸様が昭和46年に創業。福岡県を中心に、幼稚園給食を1日1万5,000食以上提供するほか、デリカや飲食店向けの米飯商品も展開されている、株式会社のぼる様。その成長の傍らには常に当社の炊飯システムがありました。「AIHOさん以外の機械に変えようという気には一度もなりませんでした」。そうお話しいただく株式会社のぼる相談役の上原様と、新たな海外展開を指揮する代表取締役の川添昌弘様。世代を超えて受け継がれる株式会社のぼる様のこだわりや今後の展望についてお話しいただきました。
伝統の炊き立てを世界へ。歴史と最新の技術が融合した冷凍おにぎりの挑戦
![[左]代表取締役 川添昌弘様 [右]相談役 上原信幸様](/aiho_sys/wp-content/uploads/2026/06/noboru01.jpg)
[左]代表取締役 川添昌弘様 [右]相談役 上原信幸様
デリカ向けおにぎり
幼稚園向けお弁当
職人の手から機械へ。40年前の決断とは
― 当社の炊飯機を導入されたのは、今から40年ほど前だと伺いました。
上原様:そうですね。当時は今のようにボタン一つで炊ける時代ではありませんでした。大きな丸釜を10個ほど並べて、つきっきりで火力を調整して。炊き上がったら、重い釜を力一杯ひっくり返してごはんを取り出す…。まさに体力の限界に挑むような日々でした。30〜40年前の話ですが、とにかく「この重労働をなんとかして機械化できないか」と必死で探していました。そんな時に見つけたのが、AIHOさんの連続炊飯機でした。
― 当時連続炊飯機を導入してどのような効果がありましたか?
上原様:AIHOさんの連続炊飯機は立体構造で非常にコンパクト。限られたスペースに収まり、しかも熱効率が良くて省エネ。とても画期的で、これこそが私たちが求めていた未来の炊飯だと思いました。それ以来、本社工場や鹿児島工場の設立など、重要な節目には常にAIHOさんの設備を導入しており、他に変えようという気には一度もなりませんでした。
川添様:平成9年に本社工場を建てた際も、平成17年の第2期工事でラインを拡張した際も、常にAIHOさんと共にありました。AIHOさんは、ただ機械を売るだけのメーカーではありません。私たちの「これがやりたい」「こんな課題がある」という悩みに対しても、いつも具体的な解決策を持ってきてくれます。自社製品に限らず、「この部分なら、あそこのメーカーのこの機械が、一番相性がいいですよ」と私たちの利益を最優先に提案してくれます。

作業環境を改善した連続炊飯機“ライスフレンド エコ”全自動炊飯システム
「働く人に優しい環境」が美味しいごはんをつくる
― 設備導入において、生産性以外に重視しているポイントはありますか?
川添様:それは間違いなく「働く環境」です。炊飯工場は高温多湿で、夏場は過酷な現場になります。しかし、AIHOさんの最新設備は断熱性も高く、昔のような「暑くて立っていられない」という状況がありません。
上原様:私たちの時代は、汗を流して働くのが当たり前でしたが今は違います。重いものを運ぶのは機械の仕事。人は、より付加価値の高い「品質管理」や「味の追求」に集中すべきだと思います。
川添様:働く人が笑顔で、余裕を持って仕事ができる環境があってこそ、本当に美味しいごはんが炊ける。AIHOさんの自動反転機などの技術は、まさに人に寄り添う技術だと感じています。

“人に寄り添う技術”と評された自動反転機
世界へ届ける「冷凍おにぎり」への挑戦

冷凍されたおにぎりやおはぎなどは世界へ
おはぎは海外でも人気商品
地元でも手軽に購入できる冷凍自販機を設置
― 今回新たに海外輸出向けの工場を新設されました。この大きな決断の背景を教えてください。
川添様:きっかけは、アメリカの会社から「おにぎりや、おはぎ、寿司を届けてほしい」という熱烈なオファーをいただいたことです。しかし、国内の繁忙期である年末年始や節分(恵方巻き)の時期は、既存のラインだけでは海外分まで手が回らず、せっかくのオーダーを延期していただく心苦しい状況が続いていました。そこで、海外需要に対応するため、専用の炊飯ラインの構築を考えました。
AIHOさんから補助金の情報をいち早く提供していただき、世界基準の衛生管理であるHACCPやFSSC22000の取得など、ハード面だけでなくソフト面のハードルもAIHOさんの助言があったからこそ取り組むことができました。
本社工場
新設した新工場
― 最新ラインを導入したことでの効果はいかがでしたか?
川添様:今回導入した最新型は、内部の「バーナー」が劇的に進化しています。近年の原料米の品質変化にも柔軟に対応できるよう、より細やかな火力調整が可能になっています。米は生き物ですから、その日の気温や水温で炊き上がりは変わります。最新の火力の制御力こそが、海を越えて数ヶ月後に食べられる冷凍おにぎりの再現性を支えてくれると考えています。
― 今後の展望をお聞かせください。
川添様:おにぎりは日本最古のお弁当とも言われています。この素晴らしい伝統食を、日本のお米と日本の技術で世界中に届けたいです。現在はアメリカが中心ですが、イギリス、フランス、スペイン、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカなど、世界中の人々に安くて、安定して、本当に美味しいご飯を届けるのが私たちの使命です。
上原様:私が40年前にAIHOさんの機械に惚れ込んだあの時の感動が、今度は形を変えて世界中の人々に届く。これほど嬉しいことはありません。これからも、世界を笑顔にするご飯をAIHOさんと一緒に行っていけたらと思います。

株式会社のぼるの皆さま

幼稚園から届くお礼のお手紙やお絵かき
[取材日] 2026年4月
今回の取材を通じて見えてきたのは、メーカーと顧客という枠を超えた、美味しさへの探求心でした。当社が磨き上げた高品質、高性能の技術と、のぼる様が挑んだ世界基準の衛生管理。この二つが掛け合わさった時、日本の白米は世界の最強コンテンツへと進化を遂げると思います。福岡から世界へー。AIHOではこれからののぼる様の挑戦もサポートし続けます。