病院給食
岐阜・西濃医療センター 西濃厚生病院 様
自然豊かな場所にある「岐阜・西濃医療センター 西濃厚生病院」様。“患者さん一人ひとりに寄り添う医療を提供”を軸に、急性期から回復期、在宅医療などに対応した地域完結型の医療を実践しております。今回は、管理栄養士の大平様、師井様に話を伺いました。
患者様とご家族様の心のこもったコミュニケーションを。


管理栄養士 師井様

管理栄養士 大平様
― 西濃厚生病院様の施設の特徴を教えてください。
岐阜県の西濃地域と揖斐エリアの基幹病院として開院した総合病院で、2023年10月に開設しました。
1・衛生管理に努め安全な食事の提供に努める
2・チーム医療の一員として正しい知識を身につけ行動する
3・常に学習し信頼できる技術の実践に努める
4・常に相手を思いやる気持ちを大切する
これらを理念に掲げ、患者様と寄り添い、安心安全な食事を提供しながら入院中の食事を通して、患者様の楽しみのひとつになるよう心がけています。
― 朝食時にニュークックチルを導入したとのことで、導入したきっかけや、導入後良かった点を教えてください。
以前まではクックサーブにて朝昼夕の3食を提供しておりました。その中で朝食を作る業務の負担が多く、早朝の時間帯に人材を確保する必要がありました。それらの負担を考慮し、ニュークックチルを検討しました。 当初は朝・昼・夕の全て、再加熱カートによるニュークックチルでと考えていましたが、厨房スペースの確保や提供方法などを考慮した結果、朝食のみニュークックチルの導入となりました。 導入後は、クックサーブと比較して出勤時間を30分〜1時間遅くすることができました。 また、昼や夕食の作業の合間に翌日の朝食準備ができるので効率的になり、働く環境が改善されました。 リヒートクッカー以外にも、スライサー・コンビオーブン・立体炊飯器・温冷配膳車・消毒保管機・トレー洗浄付食器洗浄機を導入しました。以前は、トレー洗浄を自分たちの手で行なっていたので大変でしたが、自動で洗浄してくれるので作業が楽になりました。

立体炊飯器“シャリプロ”ガス式

トレー洗浄付き食器洗浄機の導入で省力化を実現

コンビオーブン
作業効率が上がった再加熱調理器“リヒートクッカー®”
ニュークックチルの導入を実現するリヒートクッカー


― ニュークックチルを導入する際、不安な点はありましたか?
クックサーブからニュークックチルという新しい調理提供方式となるので、私たち栄養士や調理師も経験がなくうまくできるのか不安はありました。
しかし、AIHOさんがしっかりとサポートしてくれたおかげで不安な点も細かく聞きながらその都度解消されたので安心しました。またニュークックチルでは、再加熱によって食材が固くなり、食感に影響が出るのでは?と不安がありましたが、試食を重ねながら調整を行い、特に問題なく調理を行なっています。
患者様にも定期的に食のアンケートを行なっており、味や食感に関してもマイナスの意見がなく、スムーズに提供しています。
― 実際にニュークックチルで調理をしていて良かった点を教えてください。
補助食品として厨房内でゼリー状に加工しているのですが、 クックサーブの時は「その日のうちに作って、その日のうちに提供する」が当たり前でしたが、管理が難しく、在庫が無くなったら急遽追加はできないということも多々ありました。しかし、ニュークックチル導入後は補助食品の管理もしやすくなり、在庫管理に日々追われることなく余裕が持てるのが良い点だなと思います。
― AIHOとの対応で印象に残っていることがあったら教えてください。
再加熱調理器の“リヒートクッカー”を初めて使うので開始前は一通りレクチャーを受けるのですが、実際に使ってみると「これってどうやってやるの?」など現場でさまざまな疑問点が出てきました。それらをAIHOの担当者さんに電話で伝えたところ、迅速に丁寧に対応していただけたのが嬉しく、私たちも安心してお任せできました。
何度も電話してしまい申し訳無かったのですが、毎回すぐに対応してくれてアフターフォローの良さを体感しました。
今後の人手不足を解消するために。
― 今後の展望について教えてください。
今後一番の課題になるのが人手不足。
ニュークックチルになったことでそれらも解消できているとは思いますが、現在朝食のみニュークックチルなので、昼・夕もクックサーブからニュークックチルに対応できたらと思っています。
そして、私たちの理念のひとつでもある「衛生管理に努め安全な食事の提供に努める」ことを大切に、安全な食を提供しながら、労働環境の改善、安心して働く環境を積極的に取り入れていきたいです。



[ 取材日] 2024年10月
緑豊かな山々と川のせせらぎが広がりながらも、東海環状自動車道や地域の特産物を販売する道の駅など利便性の高い場所に佇む「岐阜・西濃医療センター 西濃厚生病院」様。AIHOでは、国内全ての現場に対応しております。今回は岐阜アイホー調理機が担当しており、順調に運営できるようニュークックチルのノウハウなどもレクチャーいたしました。「地域密着」を軸にこれからも全国のお客様のサポートができるよう努めてまいります。
名 称:岐阜・西濃医療センター 西濃厚生病院
〒501-0532 岐阜県揖斐郡大野町下磯293-1