学校給食
新見市学校給食センター にいみ〜る 様
岡山県の北西端に位置する新見市。緑あふれる山々と清らかな川に囲まれたこの地域に、2020年、新たに開設されたのが「新見市学校給食センター にいみ〜る」様です。 最新の衛生管理基準に対応した同施設は、1階が調理場、2階には調理作業を見学できるスペースや研修室を備えています。安全・安心で美味しい学校給食の提供はもちろん、次世代を担う子どもたちの健やかな成長と、食育の心を育む拠点として地域に親しまれています。 「新見市学校給食センター にいみ〜る」様では、電気式の連続炊飯機「ライスフレンド カーボンヒータ」を導入。導入のきっかけや使用して感じた良さ、今後の展望など、所長の木曽田様と栄養教諭の田邊様にお話を伺いました。
カーボンヒータを採用した連続炊飯機を導入

排熱が少なく働きやすい環境を実現する 連続炊飯機“ライスフレンド カーボンヒータ”

栄養教諭 田邊様

所長 木曽田様
― AIHOとの出会いや電気式の連続炊飯機ライスフレンド カーボンヒータを導入した決め手を教えてください。
木曽田様:新設前からAIHOさんとはお付き合いがあり、完成後のフォローアップを含め対応力が高いとお話を伺っていました。新設にあたっては、さまざまなことについて打合せを重ねましたが、その中でも私たちが要望していたのが「電気式」でした。
AIHOさんの炊飯システムは、ガス・蒸気・電気の3つの熱源から選ぶことができるのですが、私たちの施設では、周辺の同規模施設の事例にならって電気式を導入しました。
感動の炊き上がりと、作業環境も快適に
― 実際に使い勝手はいかがでしょうか?
木曽田様:とても良いです。
お米を炊くのはガスの方が美味しいと思われるかもしれませんが、私たちが使っているライスフレンド カーボンヒータは、電気式でも高温でしっかりと炊き上げるため、とてもふっくらとした食感と、噛んだ瞬間の甘い味わいが特徴です。
1年通して、安定した美味しさを確保できるのも魅力です。
当初電気で炊くのは不安だったのですが、私たちが使用している地元のお米・新見産「きぬむすめ」にはぴったり合い、美味しい仕上がりに感動しました。
田邊様:新見市は夏は厳しい暑さ、冬は氷点下まで冷え込む寒さが特徴で、朝晩の寒暖差も大きい地域です。冬になるとマイナス9度になる日も。だからこそ四季の気候とその日の温度・湿度などを考慮しながら、一つひとつ丁寧に温度調整をしています。
その日に合わせて美味しいご飯を提供できるように、「水温・気温」この2つは必ず確認し微調整を行いながら炊いています。特に新米の時期になると、通常よりも加水を調整しながらご飯を炊きます。「本気でご飯を美味しく!」をモットーにしているので、特に炊飯システムに強みがあるAIHOさんの機器はとても素晴らしいと感じます。その他作業環境においても、電気の場合はガスや蒸気と違い、暑い中で仕事をすることが無く快適に作業ができるというのも良い点です。

速暖性に優れ、安定した炊飯を実現

その日の温度・湿度にあわせて温度管理
マニュアル化を徹底し、誰でも調理できる環境を整える

自動反転ほぐし機

ふっくらとした炊き上がりを実現

バッチ式炊飯釜洗浄機
― 運営するにあたって「新見市学校給食センター にいみ〜る」様ならではの特徴やこだわりを教えてください。
木曽田様: 限られたスタッフで炊飯を行っているため、誰がどのポジションに入っても対応できるよう、マニュアルの整備を徹底しています。細かなマニュアルを作成し、作業工程の課題や工夫を可視化できるようにしています。
また、電気で機器を動かしているからこそ、万が一の停電や災害に備えた事前対策も行っています。私たちには、子どもたちに学校給食を届けるという大切な使命があります。停電した際はすぐに対応できるようAIHOさんと停電時や災害時用マニュアルを一緒に作りました。実際の対策訓練はAIHOさん立ち会いのもと、スタッフと一緒に訓練を行うことができました。AIHOさんがいろんな面でフォローしてくれるのが頼もしく嬉しかったです。
― そう言っていただけてとても嬉しいです。
木曽田様:完成、納品して終わりという関係ではなく、その後も気軽にコミュニケーションを取れるところや、すぐに対応していただけるところがAIHOさんの魅力だと思います。マニュアルを一緒に作っていただけるようなメーカーさんは、他にはなかなか無いと思います。
コミュニケーションを大切にしている関係性が嬉しいですね。
田邊様:以前、お米に芯が残ってしまったことがあって、何をどう対処すればいいのかわからず、翌日の給食を提供することができないのでは?と現場が混乱した時がありました。その時にすぐに駆けつけてきていただき、その対応力に感動!迅速な対応があったからこそ、トラブルなく無事に給食を提供できたのでホッとしたことを覚えています。


― 施設内が新設したばかりのような綺麗さで驚いています。
木曽田様:私たちは清掃に特に力を入れています。水滴ひとつ、ゴミひとつない、毎日清潔に保つ!これはこの施設の誇りでもあります。当たり前のことですが学校給食の提供では安全が一番。細かなところまで清潔に保たれていることが、安全面にもつながります。毎日の清掃作業で手を抜いているスタッフはおらず、全員が高い意識を持って取り組んでいます。機器の清掃についても、汚れがつきやすい箇所などを明記したマニュアルを作成していて、誰が作業しても同じ状態を保てるようにしています。経験年数にかかわらず、誰でも同じ品質で清掃・調理ができるようにすることで、作業効率も上がっています。
田邊様:毎日朝8時と夕方16時20分に打合せを行っていて、清掃時に気になった箇所や気づいた点などの情報共有を皆で行います。また、清掃の大切さを伝えるために、実際に拭き取り検査を行って数値を出すことで、科学的根拠に基づいた清掃を実践しています。

使用前に汚れ等無いか入念にチェック

清掃の行き届いた調理室
地域にも“食育”を取り入れるために

地産品を取り入れた「にいみの日」メニュー


― 地元の食材を取り入れたメニューを提供するなど食育にも力を入れていると伺いました。
木曽田様:新見市は自然が豊かで豊富な食材があります。地元・新見産の千屋牛(ちやぎゅう)や豚肉、旬の野菜を使った料理を給食に取り入れています。今回取材をしていただいた日は、ちょうど地産地消メニューを提供する「にいみの日」です。
この日の献立には、新見産の豚肉のごま味噌がらめや新見産きくらげの酢の物、おからの炒り煮を提供しました。また、毎日のご飯にも、新見産のお米(きぬむすめ)を使用しています。
田邊様:出汁の取り方にもこだわっています。蒸気釜で出汁を取るには火力調整がとても難しいのですが、温度管理を徹底しながら、子どもたちにおいしい給食を食べてもらいたいという想いで、日々工夫を重ねています。
また、小学校の食育活動としては、3年生がこの施設を見学し、5年生には学校で味噌汁作りを体験してもらっています。授業を通じて、私たちが届けている給食が“生きた教材”となり、子どもたちに「食の大切さ」や「美味しさ」がしっかり伝わっていけばいいなと思っています。

にいみ〜るの皆様
木曽田様:私たちは、学校給食の摂取基準を満たすための栄養管理を最優先にしつつ、地産地消の推進や地域との連携も大切にしています。地域の皆さんにももっと学校給食を知っていただきたいという想いから、地域の方や生産者の方との試食会なども開催しています。
また、給食がどのように作られているかをわかりやすく伝えるため、調理をしている施設内の写真を大きく載せた配送車で給食をお届けしています。私たちの取り組みをもっと知ってほしい!とInstagramでは毎日の給食を投稿しています。
学校給食を安全で美味しいものにするために、調理機器を理解し、大量調理でできる美味しさをどう引き出すか、日々追求しています。そして、給食を通して『食育の輪』を地域に広げていく、そんなつながりをこれからも大切にしていきたいと思っています。


[ 取材日] 2025年4月
清潔感があり、まるで新設されたばかりのような調理場が印象的だった「新見市学校給食センター にいみ〜る」様。常に徹底した清掃を行うことで、安全・安心な給食提供につながっているというお話がとても印象的でした。また、当社とともに制作した災害時マニュアルを活用し、実際に訓練を実施できたこと、そして現在も日々の業務でマニュアルを確認しながら対応されている姿を見て、私たち自身も大きな励みとなりました。
AIHOでは、お客様との信頼関係を大切にし、導入後のアフターフォローも徹底しています。製品やサポートに関するご相談など、どうぞお気軽にお問い合わせください。
名 称:新見市学校給食センター にいみ〜る
所在地:〒718-0013 岡山県新見市正田11-1