病院給食

鹿児島厚生連病院 様

桜島を目前に眺めることができる素晴らしいロケーションに立地する、JA鹿児島厚生連病院様は、厚生連病院・健康管理センターを運営する公的医療機関として、JA組合員や地域住民の方々の健やかな生活を支えておられます。今回は、栄養管理科 科長 管理栄養士 桑原ともみ様にお話を伺いました。

予防から治療まで一貫体制で取り組む。

―JA鹿児島厚生連病院様の施設の特徴を教えてください。

JA鹿児島厚生連病院では、「笑顔と未来をつなぎ、人を支える力になる」を軸に、健康への意識を高めるための各種健康教育や入院治療、リハビリなど、予防から治療まで一貫した体制による保健・医療活動に取り組んでいます。
給食部門においては、関連会社の株式会社厚生給食課様との協力体制のもと、“安心・安全・地産地消”を基本理念に食事の提供を行っています。病床数は184床で、栄養管理士は10名。入院治療食からセンタードック食、展望レストラン、職員食、会議食、保育園幼児食の調理を提供しています。

「美味しい治療食の提供」を理念に、ニュークックチルを導入。

栄養管理科 科長 管理栄養士 桑原ともみ様
栄養管理科 科長 管理栄養士 桑原ともみ様
ドック食のアニバーサリーランチ
ドック食のアニバーサリーランチ
手作りトマトソースのランチ
手作りトマトソースを再加熱して提供

―ニュークックチルを導入したきっかけを教えてください。

移転前まではクックチルで調理をしていましたが、入院治療食や人間ドック調理、レストランや保育園幼児食などさまざまな調理を同時進行で行うため、お昼になると作業負担が重なり毎日多忙でした。
また、人手不足の問題やスタッフの働き方など、将来のことを見据えて、移転した際にはニュークックチル(再加熱カートシステム)の導入を検討している時に、AIHOから提案がありました。
私たちは「美味しい治療食の提供」を理念に掲げています。JAの病院だからこそ、地域の皆様に安心・安全な食を提供するのが使命です。ニュークックチルを導入するにあたり「クックチルとの使い方や調理方の違いは?」「新しくなったことで以前同様の食の安心・安全が保たれるか」などが不安な点でした。 そこで、AIHOの事前勉強会やデモ、試食会に参加しました。特に試食会では、実際にニュークックチルで調理した食事を食べました。以前と美味しさは変わらず、「これなら地域の方々も美味しいと言っていただけるのではないか」と判断し、ニュークックチルの導入を決めました。

早朝勤務の負担を解消した、再加熱カートシステム。

AIHOの再加熱カートシステム

―導入後の変化について教えてください。

導入後は、作業効率が格段に上がりました。
今までは朝食提供のために、早朝4時過ぎには調理をスタートしていましたが、導入後は朝7時ごろの出勤で対応可能になり、スタッフ数を減らしたシフトで提供することができています。 ニュークックチル(再加熱カートシステム)は事前に調理できるのが利点なので、空いた時間に作業ができるというのはとてもありがたいです。少ない人数でも、スムーズに効率良く利用者様に温かい食事が提供できるのは大変助かっています。

チルド状態で食器盛付け
チルド状態で食器盛付け
事前にトレイメイクまで完了
事前にトレイメイクまで完了

レストラン用厨房では、リヒートクッカーが活躍。

8階レストラン用厨房に設置されているリヒートクッカー®とコンビオーブン、立体炊飯機シャリプロ
8階レストラン用厨房に設置されているリヒートクッカー®とコンビオーブン、立体炊飯機シャリプロ
高温高圧調理機 達人釜
高温高圧調理機 達人釜
真空包装してまとめて調理
真空包装してまとめて調理

その他8階のレストラン用の厨房には、再加熱調理機リヒートクッカーもあります。
こちらは1階の厨房で事前調理したチルド食材を利用するなど、それぞれのメニューに合わせて調理し、提供を行っています。リヒートクッカーは冷却機能が付いているので、冷蔵庫に入らない料理もここで保管できるので、使い勝手も良いです。
また、高温高圧調理機「達人釜」を導入していたので、さらなる効率化ができるようになりました。 例えば、人間ドックの食事は、毎日同じメニューで構成しています。手作りのトマトソースを作っていますが、2週間分ぐらいをまとめて作ったりと、達人釜を使うことで計画的に調理ができます。

導入時の不安も解消できたサポート体制。

―AIHOのサポート体制はいかがでしたか?

試作の段階から、AIHOの管理栄養士さんがサポートしていただいたことがとても嬉しかったです。
一つひとつの盛り付けや、メニューについても「こういったものであればニュークックチルも活かせるので大丈夫です」など、的確なアドバイスをいただくことができました。また、実際に導入した後も1か月ほどは私たちと一緒に働きながらサポートしていただけました。「ごはんの再加熱はどうしたらいいですか?」と質問してもすぐに回答が返ってくるので、導入後の不安な点もクリアになり、サポート体制が万全だったのでとても嬉しかったです。ハード面はもちろんですが、ソフト面でも力を尽くしていただきました。

給食運営のスタンダードに。

―ニュークックチル導入を検討されている方々にメッセージがあればお願いします。

2018年5月からニュークックチルを導入開始しましたが、私たちの施設にはメリットが多く、導入して大変助かっています。さまざまな調理を同時に行うため、多種多彩な料理に対しても対応することができ、安心・安全を提供することができます。 労働環境の改善にもつながるので、今後人手不足になった時も一人ひとり作業が集中できるので安心して働くことができます。
これからも「食で健康」をモットーに、安心・安全かつ、美味しい食を利用者様に提供し続けます。

レストランから見える桜島
レストランから見える桜島
栄養管理科の皆さま
栄養管理科の皆さま

[取材日]2023年12月

■あとがき
広大な桜島を目の前に、美味しいランチが食べれるなんて、診察じゃなくても通いたい!と思わされる素晴らしいロケーションと食事が特徴な“鹿児島厚生連病院”様。ニュークックチル(再加熱カートシステム)の導入前は不安も多くあったそうですが、“今はニュークックチル無しでは運営は成立していない”とのお言葉が印象的でした。給食運営の改善と、美味しい料理の提供に、日々真摯に向き合っておられる姿にとても感銘しました。
AIHOではお客様のご要望に合わせた導入プランを一緒に考え、サポートいたします。 いつでもお気軽にお問合せください。

鹿児島厚生連病院
〒890-0062 鹿児島県鹿児島市与次郎一丁目13番1号